オフィスマウンテン vol.3『ホールドミーおよしお』

(2017年7月) この芝居、お話がない!にもかかわらず超オモシロい! いや、「夏フェスに行く/行った男たち女たち」あるある話、という、どーでもいい話というか話題、はある。でも、その陳腐な話題=素材を使ってアッと驚く劇的な展開、はない。なのに、一…

プティ・スタイル その魅力を探る 〜牧阿佐美バレヱ団『ローラン・プティの夕べ』〜

初出:『バレエ』(音楽之友社)1999年9月号

「かっこいい身体」とその他の記憶(ノイズ) 「宮沢章夫<身体論>」β版

どうも。桜井圭介といいます。今日は、「宮沢章夫の身体論」ということでお話したいと思います。で、最初にお断りしておかなきゃいけないのはですね、僕、最近はダンスにかかわる色々をしてるんですが、92年の『ヒネミ』から《遊園地再生事業団》の舞台の音…

『家と出来事 1971-2006年の会話』

松田正隆+遠藤幹大+三上亮『家と出来事 1971-2006年の会話』 1971年に建てられ、何組かの家族が入れ替わり暮らした後、10年前から空き家になっている二階建て住宅。そのリビングやダイニング、台所や廊下や縁側で、日々の生活の中で交わされたかもしれない…

岡田利規『God Bless Baseball』舞台評

「アレゴリーの身体」 「国民的スポーツ=野球を題材に日韓両国の歴史と文化の背後に存在するアメリカを浮かび上がらせる」という宣伝コピー通りの作品、そしてその目論見は見事に成功していたと思う。これは間違いない。 次々と繰り出されるアレゴリー( 野…

『音で観るダンスのワークインプログレス』

「音で観るダンス」。つまり、目の不自由な人のためのダンス観賞「音声ガイド」の作成を目的とした研究プロジェクトのワークインプログレス、経過発表会。 近年、視覚障害者のための劇映画やドラマの音声ガイドは普及しつつあるというが、セリフを補足するか…

イデビンアン・クルー『関係者デラックス』

いやー、面白かった。で、何と言っても佐伯新である。佐伯を起用して使いこなしたというか最大限の魅力を引き出した井手茂太もあっぱれだが、佐伯も半端じゃなく、汗だくになっての渾身の踊りっ振りを見せてくれた。ま、もとから汗っかきだが。 佐伯新の“魅…

関田育子『人々の短編の集』

不思議なものを観た。関田育子の演劇。そこでは、ささいな出来事・他愛のない会話・見知った風景が描かれる。ただし、その「描き方」はきわめて特異だ。 例えば。舞台上には、右腕の運動を反復する男と、両腕を何かに掴まるよう前へゆるく伸ばし足を交互に上…

チョイ・カファイ 「ノーション:ダンス・フィクション」

国際演劇祭「F/T11」のプログラムとして上演された『ノーション:ダンス・フィクション』。だが、なぜか舞台上では神経に電気的刺激を与えて筋肉を動かす、という怪しげなアイディアのプレゼンテーションが展開されるのだった。 学会発表よろしくドクター・…

危口統之「はだかのオオカミ」

イソップの「オオカミ少年」とアンデルセン「はだかの王様」。「ウソ」を扱った童話二つを合体し、いわば“でっち上げ”たのが、危口統之作・演出『はだかのオオカミ』だ。 「これは馬鹿には見えない服」だという仕立屋に騙された王様と家臣たちが、見えてるフ…

ロロ『校舎、ナイトクルージング』

(「ケトル」2016年2月号に掲載) 学校に幽霊が出るらしい、というので高校生男女3人が真夜中の教室に忍び込んで心霊ツアーを敢行。 そこで遭遇したのは「お化け」!と思いきや謎の不登校女子で、彼女は毎夜教室のあちこちに盗聴用レコーダーを仕掛け、前日…

「コドモ身体・再考 〜 2000年以降の日本の舞台芸術における身体」

7/16 国際共同研究「日本の舞台芸術における身体― 死と生、人形と人工体」(ボナベントゥーラ・ルペルティ主宰) 第6回研究会 「コドモ身体・再考 〜 2000年以降の日本の舞台芸術における身体」レジュメ 1.「コドモ身体」Child Body「2000年代の日本のダンス…

Chim↑Pom 汗と涙と愛情あふれる(?)アクション経由のリアルな剰余

(初出:『スタジオボイス』2007年8月号 ) 小さなギャラリーに入るとすぐ目の前にはティファニーの1点もの宝飾品が飾られるようなガラスケース。その中には「リアル・ピカチュー」! つぶらな瞳(でも真っ赤っか)、黄色い地毛に茶色いカミナリ模様のメッ…

「子供の国のダンス」便り(5) オトナは「運動」がキライ!?

(初出:『舞台芸術』9号、2005年 「子供の国のダンス」便り は『舞台芸術』誌に連載のダンス時評。1〜4はココに掲載。)S:前回は「時評」をお休みさせて頂き、木村覚さんに「コドモ身体」について色々とご意見を伺いました。おかげ様で「コドモ身体」論も…

「決起」から「抵抗」へ(の撤退?)

今回このプログラム「Hijikata Tatsumi /異言」においては、土方巽を結節点として60年代日本のアートを当時の緊迫した政治状況に対する応答として再考することになるはずだが、土方の創作活動において、その「暗黒舞踏様式」、こんにち人が「舞踏」として名…

「 トリシャ・ブラウン初期作品集 1966-1979 」

たとえば、2人が手をつないで扇状に斜めって歩行する(ちっとも前に進んでないよ!)、とか、ロープに吊られてビルの屋上から壁を直立歩行で降りてくる、あるいは部屋の四面の壁を歩き回る(F・アステア!)、あるいは、横向きで等間隔に並んだ6人が順次…

【祝・タニノクロウ岸田戯曲賞受賞】 演劇の「純粋芸術化」万歳!——妄想の実体化としての庭劇団ペニノ「苛々する大人の絵本」

タニノクロウ氏岸田賞受賞を祝して2008年に「Revue House」2号に書いた文章を期間限定で掲載する。 演劇の「純粋芸術化」万歳! ——妄想の実体化としての庭劇団ペニノ「苛々する大人の絵本」 マンションの一室、文字通り「目と鼻の先」に設えられた舞台。幕…

『赤レンガダンスクロッシング for Ko Murobushi』

2016年2月20,21『赤レンガダンスクロッシング for Ko Murobushi』@赤レンガ倉庫SideA スガダイロー(ピアノ)× ucnv(映像)× パードン木村(DubMix) (20日)/空間現代 × ucnv(21日) 岡田利規 core of bells 捩子ぴじん×安野太郎×志賀理江子 <休憩> …

超連結クリエイション「障害(者)とダンスを連結させて未来のダンスを制作してください」

超連結クリエイション「障害(者)とダンスを連結させて未来のダンスを制作してください」 (1/24 京都造形大sutudio21)。 http://www.bonus.dance/creation/32/障害(者)(と)ダンス、と聞いて、過去に観たそれ的なものを色々思い出して、「うーん、それや…

お詫び

去る9月27日にツイッター上で私は、荒川医氏の「Does This Soup Taste Ambivalent?」について、 「いっぽう、ロンドンの「福島産野菜でスープ」のあれは、「芸術有理」「アート無罪」の最たるもの。作家本人に悪意はないだろうけれど、アーティストとして「…

チェルフィッチュ『地面と床』

※以下の文章は、2013年5月に雑誌『ケトル』のレビュー・ページ用に執筆したものである。 チェルフィッチュの新作『地面と床』について書く。といっても、じつはベルギーでの初演に向け出発する直前の最終「通し稽古」を観ただけなのだけど。それでもこれを…

2013年06月09日のツイート

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2013年06月08日のツイート

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2013年06月07日のツイート

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2013年06月05日のツイート

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2013年06月04日のツイート

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2013年06月03日のツイート

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2013年06月02日のツイート

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2013年06月01日のツイート

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2013年05月28日のツイート

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