2018-01-01から1年間の記事一覧

『音で観るダンスのワークインプログレス』

「音で観るダンス」。つまり、目の不自由な人のためのダンス観賞「音声ガイド」の作成を目的とした研究プロジェクトのワークインプログレス、経過発表会。 近年、視覚障害者のための劇映画やドラマの音声ガイドは普及しつつあるというが、セリフを補足するか…

イデビンアン・クルー『関係者デラックス』

いやー、面白かった。で、何と言っても佐伯新である。佐伯を起用して使いこなしたというか最大限の魅力を引き出した井手茂太もあっぱれだが、佐伯も半端じゃなく、汗だくになっての渾身の踊りっ振りを見せてくれた。ま、もとから汗っかきだが。 佐伯新の“魅…

関田育子『人々の短編の集』

不思議なものを観た。関田育子の演劇。そこでは、ささいな出来事・他愛のない会話・見知った風景が描かれる。ただし、その「描き方」はきわめて特異だ。 例えば。舞台上には、右腕の運動を反復する男と、両腕を何かに掴まるよう前へゆるく伸ばし足を交互に上…

チョイ・カファイ 「ノーション:ダンス・フィクション」

国際演劇祭「F/T11」のプログラムとして上演された『ノーション:ダンス・フィクション』。だが、なぜか舞台上では神経に電気的刺激を与えて筋肉を動かす、という怪しげなアイディアのプレゼンテーションが展開されるのだった。 学会発表よろしくドクター・…