エンジョイしたよ!

チェルフィッチュの、じゃなくて新国立劇場岡田利規作・演出『エンジョイ!』。先週に一回観たけど、きのう、もう一度観た。
一回目の感想は宮沢章夫さんが日記に書いてたのとほぼ同じだったのだが、きのう観て、色々思いなおすことがあった。あらためてキチンと書くつもりだが、何が違うって座席が違ったのだ。前回はセンター席のほぼど真ん中だったが、きのうは上手のサイド席の1列目の奥寄りの席だった。全然、印象が違うじゃないの!要するに俳優のま近、後ろ向きの演技を裏から見れる位置。ここだと、俯瞰的視点を持てないので、全体のデザインとか、映像と俳優の関係とか、セノグラフィー的というか演出における「絵」の部分を取っ払って俳優の演技、俳優の「身体」に集中することが出来たわけだ。すると、かなりの程度まで「いつものチェルフィッチュ」感が存在していることがわかる。要するに、いきいきとした身体が見えてくる。身体のノイズが見えてくる。たしかに、今回は岡田作品としては問題があると言わざるを得ないが、少なくとも俳優たちの演技は、悪くない、っていうか、よい。
23日までの公演だが、もし、サイド席で見れるなら、リコメンドします。