「ジョゲッ・ピンギタン」@シアターX

ガムラン(竹の木琴)&バリ舞踊。
ニ・クトゥット・チュニックという80歳過ぎのおばあさんがすごかった。
高齢だから、というのもあるかもしれないけど、くっきり踊らないというか、見得を切らないというか、バリ舞踊特有の「型押し」するような感じが薄いんだけど、すごくグルーヴィ。フォルムを切り詰めて(節約して)、グルーヴだけで踊る、という感じ。大野一雄(って、もちろん元気な頃の大野さん、ですが)、あるいは黒沢美香の踊りを思い出した。あ、「春の祭典」の稽古を付けてる時の、タバコくわえて長靴はいたピナ・バウシュの超テキトーにみえてすごくグルーヴィーな「お手本」とかも。あと、玉三郎が歳を取ったとき、こういうふうだといいな。歌右衛門寄りじゃなく、菊五郎方向に向かえば、こういうことになるのかな。
公演はあしたまで。