「H.P.P」いよいよ今週末!

HARAJUKU PAERFORMANCE + (PLUS)略して「H.P.P」、いよいよ今週末に迫った。明日から小屋入りだ。おとといスタッフのための稽古見せをしたが、各アーティストとも途中段階とはいえ、力作揃いになりそうだ。
 これまで「吾妻橋ダンスクロッシング」でやってきたのは、コンテンポラリーダンスというジャンルを、「今ここにあるダンス的なるもの」と直訳することで可能な限り「拡大解釈」していくというアプローチだったが、「H.P.P」ではそれに輪をかけて「ジャンルの垣根を壊したい」のだ。もちろんアート/エンタメという敷居も。
 プログラムはモチロン見てのお楽しみだが、少しだけ前振りをしておこう。
おなじみボクデスは久々の「映像+生身」モノ。康本雅子イデビアン・クルーの佐藤亮介とデュオ、Off Nibroll矢内原美邦、ケンタロー、山本圭祐のトリオ、映像は高橋啓祐で『public=un+public』、「男子はだまってなさいよ!」(作・演出:細川徹、出演:大堀こういち、佐伯新、井苅智一、池津祥子五月女ケイ子)は『キムジョンイルショー』って何だ? もうすぐ中学生になるストロングマシン2号、ランドセル姿は今しかない!東京初お目見えの contact Gonzo はその名の通り、コンタクトインプロヴィゼーションをゴンゾーするユニット。つまり「アレやな、コンタクトインプロ言うても要は“どつき合い”やんけ」と捉え直すことによって、ストリート仕様に違法改造した的なパフォーマンス。ドラムを叩くことによって面白映像を操作(再生、早送り・早回し、スクラッチ等々)するドラびでおは22日のみだよ。
そして、今回は、特に「コラボ」を積極的に企画した。ボクデスと異能の人・五月女ケイ子画伯のコラボ(もちろんライブ・ペインティング付き)、スウェーデンの珍しいキノコ(?)とも言うべきコンセプチュアル&脱力アート・パフォーマンス三人娘KEL(シェール)と本家キノコの合体ユニットKELKINOKO、一人オーケストラROTATERSの宇治野宗輝と「巡礼」のASA-CHANG(パーカッション)のバトル(23日昼&夜。トップバッターのこれは開場と同時にゆるゆるとスタートするのでお目当ての人はお早めにご来場されたく)、そして、いたずら書き(踊る線=ダンス!)的な映像作品を作る泉太郎と挙動不振ダンスの山賀ざくろのヴァーチュアル&リアルなコラボ。
 ギリギリセーフのヤバいイタズラをアートにする「Chim↑Pom」の「ゴス」をテーマにした新作インスタレーションはホール手前の5.5階の階段踊り場で観覧無料(13:00〜21:00)。さらに!当日は原宿駅付近でのゲリラパフォーマンスも予定。詳細は無人島プロのHPでチェックしてくれ!どうです? こんなライン・ナップ、他では絶対観られないよ。
今、表現もそうだが世の中全般に「低温」な感じがする。きれいに小さくまとまってはいるけど「驚き」がない。それと、短絡的というか、条件反射的な刺激で何でもいいからとにかく泣かせて欲しいとか。「癒し」なんかいらないよ。そうじゃなくて、もっとホットな、ドーパミン出まくりなものが見たい。これは○○、これは□□、とすんなりと了解可能なものじゃなくて「何じゃこりゃー!?!」というもの、お見せしよう。