金沢ダンスクロッシングは今週末

気がつけばもう一週間たってしまったが、吾妻橋ダンスクロッシング 、無事終了しました。ご来場下さった皆様、ありがとうございました。
今回は、出演者から客席の作りまで「初めて」尽くしで、ホント、始まるまでどうなるか見えない要素が多くドキドキだったが、蓋を開けてみれば「あれ?かなりイケてるかも!」な感じに。
で、金沢ダンスクロッシング21世紀美術館がもう今週末だ。「地方」(失礼)公演といえども、いや、だからこそなおのこと、ベストかつスペシャルな内容でプログラムをお届けします。

まず、康本雅子は先週の浅草では「Mちゃん」なるクレジットで踊ったストレートな小品『エミネム・エム』のロング・バージョン。
ボクデスはこれまでのおいしいネタを厳選・再構成したスペシャル・リミックス。アンド『メカデス』with五月女ケイ子画伯。「日本にしかないパフォーマンスの頂点」(いとうせいこう)!
山賀ざくろはしばらく封印(?)状態の女子高生コスプレダンス『ヘルタースケルター』を復活。それと、もちろん泉太郎との共作『天使の誘惑』も。これはトヨタアワードで一部ダンス関係者から理不尽な中傷攻撃を被った問題作だ。
そして、「contact Gonzo」 from 大阪。評価急騰中のヤバい奴ら。これこそアートである。って殴り合いですが。
さらに、先日の吾妻橋で衝撃のデビューを遂げた KENTARO DX!!って、いやもちろんKENTARO!!なんだけど新しい。マイルスの「マイルス・ランズ・ブードゥータウン」15分かけっぱでひたすら踊る、驚くべき集中力による完全即興。コンテンポラリー・ヒップ・ホップ! こないだの共演者、大谷能生さん(Line京急)は『M/D』なるマイルス研究書を上梓したばかりの「専門家」なわけだが、KENTARO DX!!の Interpretation は大谷さんをして「素晴らしい!」と言わしめたのであった。余談だが、RT小崎さん言うところの「体力と技術の極限までを用いて踊りきっている。相撲にたとえれば、引き技を用いずに専らがっぷりと組む、徹底した横綱相撲」とは、まさにこういうダンスのことを言うのであり、なおかつクオリティにおいて高度な達成をしているとなると、そう滅多にあるようなものじゃない。
以上7演目のパフォーマンスに加え、さらに、当然やりますよ、同時開催「泉太郎・五月女ケイ子」展21世紀美術館。場所は入口を入ってすぐ左横の会議室。あ、無料なので、これだけでも見れます。ただし、2日間限定、25日16:00〜26日18:00。泉くんはこないだのヒロミヨシイの個展でやった、カメラ&モニターをどんどん繋いでいくインスタレーション作品を再制作する。これ、見れば分かるけど、ざくろとのパフォーマンスと同じシステムなのですね。五月女さんのほうは、現在内容を詰めてる段階です。乞うご期待。でも、あれだな、泉太郎と五月女ケイ子の2人展なんて、なかなかないんじゃないかな。
てなわけで、これはもう見逃すわけにはいかないでしょ? 金沢でお会いしましょう。