そういえば、うのちゃんのミュージカルの作曲もしたっけ、僕。

7/12(土)じゅんじゅん「アリス」@吉祥寺シアター
アンダーグラウンドスクールメイツ」のまゆ☆まゆがアリス、「アイパッチ」の伊藤キムがウサギというキャスティングを聞けば、「大人の童話」というか「黒いファンタジー」というか、キラキラしててアブナくて、を期待しちゃうよね、どうしたって。が、濃ゆいキャラが傍若無人に遊び回る、という感じにはならす、「水と油」スタイル、つまりアンサンブルが絵=シーンを構築する「時計仕掛けの追いかけっこ」に落ち着いた感が。まゆまゆのメイクも心なしかいつのより抑えめだったような。
「アリス」と言えば、昔(1979年)に金子國義の作・演出・美術のバレエがあった。当時、ミュンヘン(=バイエルン国立歌劇場)バレエのプリンシパルからフリーになったばかりの深川秀夫(僕のアイドル!でした)が振付&ウサギ、谷バレエのエトワール大塚礼子のアリス、同じく尾本安代がクイーン。これは、金子の趣味炸裂の舞台で、パルコ劇場の舞台天井まである巨大なデコレーション・ケーキを踊りながら降りてくる、とかの、ようするにMGMミュージカルとバレエ・ド・パリ(・ド・ローラン・プティ)の世界だ。大塚礼子のアリスなんか「ジュディ・ガーランド」(もともと金子の絵のモチーフだが)メイク&衣装にしちゃってからに。とにかく、もの凄く金をかけたゴージャスな舞台で、センスで言えば、これまで日本で作られたバレエの中では最高だったかもしれない。