Chim↑Pom 「オーマイゴッド」展始まったよ！

今年３月の吾妻橋ダンスクロッシングにも参加、リアル・ピカチューなどのインスタレーションで強烈な存在感をしめしたアート・グループ「Chim↑Pom」。 待望の個展が遂に始まった。スゴイです。マジ。

Chim↑Pom 「オーマイゴッド」展
2007年7月4日（水）ー8月11日（土）
会場：無人島プロダクション
（杉並区高円寺南3-58-15　平間ビル3F　tel. 03-3313-2170　
http://www.mujin-to.com/contact.html　）
Open :　木ー土 11am - 7pm（※月火水は事前にご連絡願います）　
日・祝は休み
http://www.mujin-to.com/currentj.html

ネタバラシはあまりしないほうがいいので、とりあえず、キーワードを挙げておくことにする。
「青木ヶ原の樹海（自殺の名所）より」
「エロへの欲望をエネルギー変換して役立てるマシン（特許出願中）」
「ディーゼル車の排気ガスを何とかしたい」
「力太郎」
「逆オレオレ詐欺→ネズミ（！）小僧」
「ヴェネチア・ビエンナーレでゲリラ・パフォーマンス敢行！」
「バンザイ・クリフ」
とにかく、冗談のような「思いつき」（クダラナ過ぎー！）を記号操作としてアートっぽくしつらえるのではなく、それ＝イタズラを実際にやってしまう、その「アクション」が彼らの作品にリアルを付与し得ている。
彼らは先日、広島県立美術館の公募展でグランプリを獲った。「セレブ」をテーマにしているのだが、「本物のセレブと言えばやっぱチャリティ、ボランティアだよね」「地雷除去とか？」ということから、実際にカンボジアまで行って、地雷除去のボランティアをやっちゃうわけ。で、除去した地雷を爆破処理する際に、「セレブ御用達」のヴィトンのバッグとか財布とかベルトを爆破。その残骸をもとにインスタレーションを構成したのが受賞作「サンキューセレブ、アイムボカン」、というわけ。
今回のネタも色々ヤバイんだよ、ほんと、犯罪スレスレ（勿論断じて違法ではない）だったりするの。若いってスゴイ。っていうか今どきの若いアーティストには珍しいんじゃないか。下流・ニート文学や演劇はある意味「表象代理＝再現前」たらざるを得ないが、こっちは堂々「現前」だよ。見るべし。
※STUDIO VOICE今月号cut up のページにchim↑pomのことを書きました。よかったらご覧ください。